[ テーマ: 登記全般 ]
2017年7月28日12:16:00
会社、不動産を問わず、登記を申請する際には、「株主総会議事録」「取締役会議事録」「登記原因証明情報」「司法書士への委任状」その他、いろいろな書類に押印をすることになります。
司法書士がお客さまに代わって押印をすることはできないため、いつも、ヒヤヒヤしながら、押印の作業を見守ることになります。
多くの方は慎重に、問題なく押印されるのですが、時々、次のような失敗が見受けられます。
<書類押印時に起きた失敗の例>
1.慎重になりすぎて失敗
たとえば、会社設立の登記の際、「印鑑届書(印鑑証明書のもとになる)」への押印が最も重要になるので、その点をご説明すると、慎重になりすぎて手が震えたり等で失敗するケースが多いようです。
最近では、あえて重要だと言わないようにしています。
2.会社の代表印のつもりで、銀行印を押印
押印する際、文字をよく確認してください。
見分けるコツは、印鑑の真ん中辺りに彫られた文字の数、「代表取締役印」だと6文字、「銀行之印」だと4文字で文字数が違いますし、また、「銀行」の「銀」の文字が読み取れることがあります。
3.朱肉の問題
100円ショップなどで売っている朱肉や、ゴム印などで使うスタンプ台を使用すると、薄かったり、かすれていたり、逆に滲んだりして失敗する可能性が高いようです。
とくに、安価な朱肉を使用すると、印影が不鮮明になる確率が高く、そうなると、再度の押し直しが必要となるため、送料、時間などが無駄になります。
できれば、文房具店、印鑑専門店で購入したものをご利用いただけると助かります。
今後も幾度となく利用することになりますから、それなりの朱肉をご使用ください。
4.印鑑の問題
何年も印鑑を使っていると、中にほこりやゴミが付着し、そのまま押印すると、文字が潰れてしまうことがあります。
押印前に専用のブラシなどで、こまめに掃除しましょう。
5.シヤチハタ印の使用
個人の印鑑を押印する際(実印を押印するケースを除きます)、時々、シヤチハタ印を使用する方がいらっしゃいますが、シヤチハタ印は役所への届出の際には使用できませんので、ご注意を。
(関連)
この記事へのコメント (0)