[ テーマ: 登記全般 ]
2015年9月23日10:34:00
登記の世界では、不動産登記を申請するにも、商業登記を申請するにも、当事者の印鑑はとても重要とされています。
司法書士としては、印鑑の存在を軽視することはできないので、シルバーウィークの真っ只中、昨日は、印鑑に関する本を1冊読むことにしました。
とはいえ、法律的なことが書かれているわけではなく、スポーツ新聞で時々見かける、「印鑑で開運を」的な本で、
…なんとも、ツッコミどころ満載で、これはこれで興味深く読むことができました。
それにしても、ホントに「印鑑で開運」なんてあるのでしょうか…
実は、このテーマは昔から気になっていて、印鑑業者さんに直接尋ねたりしたことがあります。
ちなみに―
先日、見かけた象牙の印鑑を販売する新聞広告には、「印鑑には印相があり、人相、手相、家相と同様に重要で、凶相印を平気で法的手続きに使っているのをよく見かけるが、そのような無頓着は問題だ」、と書かれていました。
なお、この印鑑本、後半は、なぜか「占い」や「占い師」について詳しく解説されていて…パラパラとページをめくっていくと、「印鑑を鑑定して欲しい方は…」というページに目が止まり、そこに◎◎印相学協会という団体が紹介されていました。
しかも、その団体は占い喫茶の中に存在し、さらに、その場所が中野区のお隣の区だというから、俄然興味がわいてきました。
初めての占い喫茶であれば躊躇しますが、ちょっと前に一度行ったことがあるので、免疫はできていて今なら平気です。
それに、案内には「喫茶だけの御利用ももちろんOK!」と書かれていましたし。
さっそく、喫茶店に、印相学協会の様子をうかがいに コーヒーを飲みに行こうと電車に乗り、本の巻末にある地図を参考に向かったところ…
住所が一致するビルはありましたが、そこには占い喫茶の姿はありませんでした。
スマホで調べてみると、その占い喫茶を運営していた株式会社は、平成23年に清算されたことがわかり…
さらに、その株式会社は、某宗教団体の関連会社で、◎◎印相学協会も運営し、高額な印鑑を販売していた、と知り、驚きました。
ということで、占い喫茶でコーヒーを飲みそこなったため、近くの古くからある名店でコーヒーを楽しみ、
さらに、レトロで味のある印鑑屋さんの前を通り過ぎて帰りました。
開運印鑑を買うよりも、こういう達人に手で掘っていただいたほうが、ご利益がありそうな気がします。
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