[ テーマ: 商業登記 ]
2022年7月21日10:58:14
これまで何度か登記手続きのご依頼をいただいている依頼者さんから、今度はこんなご依頼をいただきました。
株式会社の取締役が今度の定時株主総会で任期満了となるので、重任の登記をしてほしい。
定期株主総会の開催日は、「7月29日の天恩日 ⓬建 ❻先勝」の予定です。
「承知しました、その日付で準備いたします」と返信したものの…
天恩日や先勝はわかります、過去に何度か似たようなご依頼をいただいたことがありますし。
* 天恩日(てんおんにち)についてはこちらをご参照ください。
* 先勝(せんしょう、さきがち)についてはこちらをご参照ください。
「健」って何?? 初めてそのようなご指定を受けました。
調べてみると、「健」は、十二直と呼ばれるものの中に含まれており、その十二直というのは、「建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉」の12種類からなる暦注の一種のことらしい。
そして、「健」は「たつ」と呼び、「万物を建て生じる日」ということで、最吉日なのだそう。
参考 開運 福来る info
・・・ということは、黒丸の意味は… ➏は六曜で、⓬は十二直の略だったのか、と。
十二直なんて、知りませんでした。
ついでに、もうちょっと詳しく2022年7月29日について調べてみると…
干支 癸未
五行 相剋
九星 八白
二十八宿 亢
なのだとか。
大安吉日等の六曜、一粒万倍日、天赦日、天恩日、寅の日、母倉日、干支あたりまでは過去にご依頼をいただいたことがあるのである程度は押さえていましたが…
すべてに精通するのはムリですね。
ちなみに、今回のような役員の重任登記(役員変更)は、株主総会を開催、決議して被選任者が就任を承諾すれば、登記申請する・しないにかかわらず、その日に就任が確定することになります。
あとは、7月29日に重任となったことを2週間以内に法務局に登記申請すればいいということです。
29日が土日祝日年末年始であっても問題ありません。
これに対して、ご注意いただきたいのは、会社の設立のケース。
役員変更とは違って、設立の登記を申請した日が会社の設立日となる点で申請日が重要になります。
29日付で設立したいというのであれば、29日に登記を申請しなければなりません。
もし、29日が日曜日だった場合には申請先の法務局がお休みのため、申請ができませんから設立することもできなくなります。
そういった意味では、今回の役員変更登記のご依頼は、その日が平日かどうか確認しなくて済むので、ほとんどプレッシャーを感じることはありません。
土日祝日、ご自由に株主総会を開催してください、ということです。
2022年7月21日追記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
余談ですが―
その数日後に、7月21日に会社を設立して欲しいというご依頼をいただきました。
21日に設立ということは、21日に会社の設立登記を申請してほしい、ということです(繰り返しになりますが、申請した日が影響するのは(主に)会社の設立の時だけです)。
21日は、六曜では仏滅であり、なぜこの日に設立するのだろう、と不思議に思い、その理由を尋ねてみました。
すると―
21日が「七赤」だからだという返事をいただきました。
「七赤」…また新しいワードです。
とりあえず、七赤に設立する(申請時間の指定はない)お約束をして…帰ってから調べてみると、「九星」の中の1つらしい。
九星というのは、古代中国から伝わる民間信仰のことで、「一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星」の9つの星からなり…
「七赤金星」生まれの人は、お金には困らないと言われているらしい。
つまり、七赤金星に設立した法人は、お金には困らないということか。
ということで、本日、2022年7月21日にその会社の設立登記の申請を無事に済ませました。
それにしても、「十二直」、「九星」、いろいろありますね。
暦を見ていると、ほかにも、「二十八宿」とか「五行」とかもあるようで、そのうち調べる機会もあるかもしれません。
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[ テーマ: 司法書士の独り言 ]
2022年7月6日11:37:01
毎日のように、いろいろな依頼者さんとお会いしてそのたびに名刺交換させていただいているのですが―
名刺や自己紹介のバリエーションが増えていることに驚かされます。
とくにこれから起業、会社設立をされる若い人にその傾向がみられ…
昔は、名刺を木製にしたり、透明にしたり等、素材に凝ったり、一般的な名刺の大きさとは異なるものを作成して目立たせたりした時代を経て、少し前には、顔写真や顔のイラストが掲載されている名刺、名刺自体がパンフレットになっている名刺なども流行り…
最近は、名刺にQRコードを掲載してそこからご自身の自己紹介の動画(YouTube、TikTokなど)につなげたり、名刺とセットでご自身が登場する自己紹介のマンガ冊子を添付したり、いろいろ工夫されているようです。
みなさん、PR術に長けていらっしゃるのでとても参考になります。
一方、私の名刺といえば、写真もイラストの掲載さえもなく、黒一色の地味なヤツを開業時からずっと使い続けていて…
同業者の中にもYouTubeを活用されている先生が現れていますし、ブログやSNSだけではなく…私もぼちぼち何かやろうかと考えたり。。。しますが、きっとやらないような気もしています。
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[ テーマ: 合同会社設立手続き ]
2022年6月9日16:55:09
更新 2022年6月9日
作成 2017年1月13日
会社設立手続きのご依頼をいただきました。
設立後のスケジュールを考えたところ、1日でも早く設立(して登記簿謄本など各種証明書が必要)したいというお話しでした。
実は、先日、会社を設立する登記申請に必要な書類を作成し、いざ押印、という段階で、ご自身の印鑑とご家族の印鑑を間違えて持参されたことに気づかれ、その日は書類を持ち帰り、郵送で送っていただくことになったというハプニングが発生したこともあって、余計に急がれていた案件でした。
先ほど、正しい印鑑を押印いただいた書類が届いたので、その旨お伝えすると、本日申請して欲しいと言われたため…
申請の準備が整い、オンライン登記申請の「データ送信」ボタンをクリックする時点で気がつきました。
今日(2017年1月13日)は、13日の金曜日だったことに。
ご存知のとおり、この日は欧米では不吉な日とされています。
とはいえ、1日も早い設立を依頼されておりますし、13日の申請について了解済みなので、そのまま「データ送信」ボタンをクリック。
念のため、「13日の金曜日」に、さらに「仏滅」などのマイナス材料が追い討ちをかけていないか確かめるために、設立カレンダーをチェックしてみると、
なんと、13日は、「一粒万倍日」でした。
この日は、「大安」と並んで何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始めに吉だと伝えられています。
気になるのは、13日の金曜日と一粒万倍日が重なった場合、どちらのパワーが勝るのかという点。
ウィキペディアによると、一粒万倍日が凶日(13日の金曜日がこれにあたるかという問題はありますが)と重なったら、一粒万倍日の効果が半減すると書かれていました。
ということは、一粒万倍日の効果は半減するものの、一粒五千倍日くらいで総合的には、「吉日」だということで良しとすることにします。
それから、5年経過して― 2022年6月9日…
明日、2022年6月10日は、一粒万倍日と天赦日が重なる日で、2022年で重なる日は2度しかなく、明日が最後のチャンス。
ですが…明日は、仏滅。
実は、本日も一粒万倍日ではあるのですが、会社設立登記のご依頼は明日に集中しています。
(一粒万倍日+天赦日) > 仏滅
ということのようです。
私自身、縁起の良い日と縁起の悪い日が重なること自体、ちょっと疑問に思ってしまう(縁起の良い日はどこから見ても縁起がいいのでは?)のですが、依頼者さん側にもいろいろと事情があるのでしょう、ご依頼どおりに申請いたします。
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