[ テーマ: 司法書士の独り言 ]
2018年9月15日14:20:00
原則、不動産でも会社でも、登記手続きのご依頼をいただくと、最初に依頼人とお会いして打ち合わせをさせていただきます。
その場合、私のルールとして、常に打ち合わせ時間の数十分前に現地に行くことを心がけ、近所の喫茶店等で時間調整をしています。
で、今週の話ですが―
この日も、住宅街にある依頼人のご自宅で不動産登記手続きの打ち合わせに向かったのですが…
1時間ほど早く最寄の駅に到着。
余裕があるので近隣をウロウロして時間調整できる喫茶店などを探しつつ、この写真(↑)を撮っていたところ…
自転車に乗って警察官に声をかけられた。
「ここで何をしているんですか? どこか探しているんですか?」と。
ん?と思いながらも、駅から訪問先へ向かう地図を印刷してきたので、それを見せて、
「これからここへ行くつもりですけど?」
(と言いながら、実はこの時、訪問先とは違う方向に進みながら喫茶店を探していました)
「方向が違いますけど…そこに行くならあっちですよ…」と警察官。
「わかっています。早めに来たので時間調整できる場所を探してちょっとウロウロしているんです」
「実は、今、110番通報があり、スーツ姿の方に声をかけているのですが…ここへ何しに来たのですか? カバンの中を見せてもらってもいいですか?」
「司法書士で、これから不動産の登記手続きのため、依頼人のお宅を訪問する予定です」とカバンの中身を見せたところ、
「あ、不動産関係ね、で、これは?」
と、その後、法務局に行く予定があるので、そのついでに謄本をとろうと交付申請書も持参していたのですが、それにも興味をもったらしく、
「法務局で謄本をとるための用紙です」
そこまでのやりとりで、ようやく解放されると思ったその時、最後に言い放ったひと言にカチンと来ました。
「この後もこの辺でウロウロされますか? この辺でウロウロしていると、また別の警官に声をかけられることがあるのでご理解ください」
…自分で「ウロウロしている」と言うのはいいとしても、他人に言われたくはありません。
と思いましたが、言い返すとややこしいことになりそうなので、無言でその場を立ち去りました。
その後も何人かの警察官、パトカーとすれ違い…そのたびに妙にドキドキしながら、結局は2度目はありませんでしたが、大事件があったのでしょうか。
その数分後、外出先から帰宅される途中のお客さまとバッタリ会ってしまい…その時点で打ち合わせ時間の45分以上前。
「早めに来てお宅の場所だけ確認して、この辺でウロウロしようと思っていました」
「これから帰って、準備が整ったら電話します」
といったんそこで別れました。
地図アプリで検索してそこから近い喫茶店を探してようやく一息。
冷たいコーヒーをひと口飲んで、さっきの警官とのやりとりを思い出…
思い出そうとした瞬間、電話が鳴りました。
「準備できました」
「これからすぐに向かいます!」
450円のアイスコーヒーを一気飲みしてお店を出ました。
滞在時間3分くらいでしたから、店員さんもかなり驚いていた様子でした。
それから―
当初の予定より30分ほど早く打ち合わせが始まりました。
それまでに起きたエピソードもお話しすることもできて、それはそれで大変助かったのですが、何かバタバタして、慌しい日でした。
あの職務質問さえなかったら、喫茶店でゆっくりコーヒーを飲んで、打ち合わせに向かったのに…。
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[ テーマ: 司法書士の独り言 ]
2018年7月14日11:11:00
印鑑の材質(印材)には、木材、動物の牙・角、金属等があり…
木材 ・・・ 柘(あかね)、柘植、白檀、アグニ
動物の牙・角 ・・・ 黒水牛、牛角(、象牙)
金属 ・・・ チタン
このようにいろいろなものが使われています。
昨日、法務局に行く道すがら、文房具屋さんの店頭に、
こんな立て看板を見かけました。
チタンの印鑑をアピールしているようなのですが…
「かけない」
… たしかに、木材などでは使用しているうちに欠けてしまうこともあります。
チタンの印鑑が欠けないとすれば、それは大きなメリットです。
「さびない」
… たしかに…いやいや、木材や動物の牙・角は錆びませんから。
他の印材に錆びてしまうデメリットがあるのなら、チタンの「さびない」特性はアピールする価値があると思いますが、そもそも印鑑というものは錆びませんし、ここでアピールされると違和感を感じてしまいます。
なんて心の中でつっこみを入れながら、法務局へと向かいました。
ちなみに、当事務所で、会社設立、商号変更、組織変更登記のご依頼をいただく方には、印鑑3点セット(実印、角印、銀行印)のセットの手配もさせていただいております。
通常は、柘(あかね)で注文するのですが、アグニや黒水牛、もちろん、チタンなども取り扱っています。
会社設立登記について、電話によるご相談・お問い合わせ・お見積の依頼(無料)は下記にお電話、またはメールによるお問合わせをご利用ください。
03‐5876‐8291 または、
司法書士西尾へ直通 090-3956-5816(ソフトバンク)までお気軽に。
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[ テーマ: 司法書士の独り言 ]
2018年6月24日19:32:00
先日、たまたま江戸川区平井にある中華居酒屋さんに入りました。
軽くお酒を飲んで食べて…シメにこのお店の名物の「しじみラーメン」を注文しようとしたところ…
ん? 店内の壁に貼られたこんなメニューが目に飛び込んできました。
「ホンビノスラーメンをお客様が作って食べてください」
客がここで(?)自分で作って食べるらしい…しかも、作る際に店主が親切にアドバイスしてくれるのだそう。
まず、「ホンビノスラーメン」も謎ですが、店内で店主のアドバイスを受けながら客が作るというのはもっと謎。
『そういうサービスもやっているのか』、と店主に聞くと、笑いながら『そーだ』という。
ラーメンの味よりもそのサービスに興味津々でしたが、さっきから店主は常連さんと、この日来ていない他の常連さんの入院や最近亡くなったという常連さんの話に夢中になっている様子なので、この日はあきらめることに。
ということで、 名物の「しじみラーメン」をいただきました。
ところで、このホンビノスラーメンのサービス、司法書士業界に応用することができないかと考えてみた。
司法書士による本人訴訟手続きのサポートというのはもともとありますが…
たとえば、会社を設立するに当たり、お客様が定款を作ったり、設立登記を申請し…そのアドバイスを店主(?)の司法書士がする… とか。
「親切なアドバイスをする」という手間を考えると、司法書士報酬は、通常の『手続き代行の報酬』より上げたくなります。
ですが、それだと、依頼人側に依頼するメリットがないような気もします。
でも、考えたら、中華屋さんでこういったサービスが成り立つのだから、登記の手続きも自分でやりたいというニーズはないこともないような。
2社、3社と設立を予定している方にはいいのかもしれませんし。
ま、実際にはやりませんけど。
それにしても、どこに行っても、結局、「自分の業界に置きかえると?」という視点でものごとを見てしまう悪い癖は治りません。
* ちなみに、「ホンビノスラーメン」というのは―
「ホンビノス」というアサリよりも大きな貝があるそうで、船橋市の名産らしい。
そのホンビノス貝の出汁を使ったラーメンのことだと思われます。
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