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西尾 努2007年2月より(株式・合同)会社設立・役員変更・定款変更、相続登記等、登記業務を中心に行っています。

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本の中の会社設立(9)・・・コストをかけないこと

[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]

2008年6月13日14:33:00

他人の10倍仕事をこなす私の習慣―やる気があれば、誰でもできる! (和田秀樹/PHP)

司法書士受験生の頃は、和田秀樹氏の本を参考にしていました。 その後、資格を取って開業してからは、仕事のやり方について参考にさせていただいています。

この本の中に和田氏が考える起業の条件が書かれていました。

 

私が考える起業する条件の第一は、コストをかけないことだ。そうずるといくつでも立ち上げられるし、ダメだと思ったときにでもすぐに引き上げて、別のことを始められる。

世の中では、ベンチャー企業は融資が受けにくいので起業が難しいといわれているが、それは勘違いではないかと思う。もちろん、バイオビジネスや車づくりなど、設備にたくさんのお金をかけないと立ち上がらないようなビジネスもあるだろうが、それほどお金をかけなくても立ち上げられる事業もたくさんあるのではないだろうか。

・・・結局のところ本当に必要なのは高額なお金ではなく「やる気」だろう。

真剣に会社を起したいなら、お金が足りないからというような言い訳をしないで、すぐに実行に移すべきだ。どうしてもお金がないというのであれば、できるだけコストのかからない立ち上げ方を考えてみるという手もある。

 

私は、起業するのにコストのかからない士業を選択しました。

たしかにコストはかからなかったとはいえ、資格をとるまではかなりの時間を投資しましたが。

 


本の中の会社設立(8)・・・上場すべきか

[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]

2008年6月12日12:06:00

起業して上場するのが夢とおっしゃる経営者は少なくありません。

私も会社を立ち上げたら、上場を狙うと思います。

でも、これには、男女差があり、男性は上場すべきと考え、女性は上場には反対で、今のままを望むケースが多いとか・・・

女性社長の野口美佳さんが、「男前経営論―ピーチ・ジョンの成功哲学」で上場について次のように書いています。

 

最近、ちょっと迷っていることがあります。それは、ピーチ・ジョンを上場させるかどうかということです。

・・・私のなかの“男”は、事業欲が旺盛ですから「上場するべき」だと考えています。そしてどうせ上場するなら、トップを獲りたい。

・・・証券会社の人には、「今の状況から、いきなり東証一部での上場も可能です」と言われました。上場したなら、豊富な事業資金とともに、大きな可能性が広がることでしょう。

・・・しかし、上場することで、失うものもあると思います。これまでは、ピーチ・ジョンという会社と顧客という二者が満足していれば、それでよかった。でも上場をしてしまうと、そこに株主という第三者が加わることになります。・・・今まで自分の好きにやってきたようなことでも、株主のことを考慮しなければならなくなるわけです。

・・・私の責任、そして仕事にかけなければならない時間や労力は、比べものにならないくらい増大するでしょう。
そういった部分には、私のなかの“女”が「それはちょっと…」と難色を示します。

・・・ある人は、「絶対上場すべき」だというし、「上場したらピーチ・ジョンらしさが失われる」と反対する人もいます。女性社員たちは、ほとんどが乗り気ではありません。「会社が大きくなることよりも、今のままのピー・チジョンでいてほしい」と考えるようです。

 

この本が出版されたのは、2005年。

2007年、野口社長が出した結論は → 野口社長のブログ(現在、リンク切れ)

 

 

 


【会社設立】「儲かるしくみはこうつくれ」より

[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]

2008年3月29日18:49:00

事業規模を拡大していくと、人を雇用するなどして組織を拡大する必要があります。

組織拡大のため、人を雇えば、固定費が上がり、一瞬でもその分利益が下がります。

その際、いい人を採用できれば問題はないのですが、必ずしもそうとは限りません。

「しまった」と思っても、いったん採用するとそう簡単にはやめさせることもできなくなります。

頭が痛い問題です。

通販勝ち組の絶対ルール「儲かるしくみはこうつくれ(岡崎太郎/オーエス出版)」には、こう書かれていました。

 

(引用ここから)

事業規模が小さいときには問題ないことが、事業規模が大きくなると問題になることがよくあります。

多くの会社は、事業規模の拡大と利益の拡大とは比例せず、組織が拡大しただけで収益率は落ちていきます。

組織が拡大した分だけ、チェック機能が煩雑になったり、よけいな人が増えたりして、収益が落ちていくのです。

(省略)

しかも企業は、年を重ねるほどに“負の遺産”を毎年引き継いでいくものなのです。

それは何かというと、売れなくなった在庫だったり、営業活動に意識が高められないダメな社員だったり、あるいは若い社員をいびる事務員のおばちゃんだったり…。

このような負の遺産が次第に蓄積された会社は、だんだんぬかるみに足がはまっていくわけです。

(引用ここまで)

 

私の事務所も、おかげさまで開業以来、順調に売り上げも伸びていますので、そろそろ「組織の拡大」を検討しなければならない時期にさしかかりました。

ちょっと先に開業して、スタッフを入れた先輩方をみると、うまくいっているところはあまりないようです。

どこも人の問題で悩んでいる様子。

うちも最初から負の遺産を背負うわけにもいかないので、慎重にやるしかありません。

 

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