[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]
2008年6月12日12:06:00
起業して上場するのが夢とおっしゃる経営者は少なくありません。
私も会社を立ち上げたら、上場を狙うと思います。
でも、これには、男女差があり、男性は上場すべきと考え、女性は上場には反対で、今のままを望むケースが多いとか・・・
女性社長の野口美佳さんが、「男前経営論―ピーチ・ジョンの成功哲学」で上場について次のように書いています。
最近、ちょっと迷っていることがあります。それは、ピーチ・ジョンを上場させるかどうかということです。
・・・私のなかの“男”は、事業欲が旺盛ですから「上場するべき」だと考えています。そしてどうせ上場するなら、トップを獲りたい。
・・・証券会社の人には、「今の状況から、いきなり東証一部での上場も可能です」と言われました。上場したなら、豊富な事業資金とともに、大きな可能性が広がることでしょう。
・・・しかし、上場することで、失うものもあると思います。これまでは、ピーチ・ジョンという会社と顧客という二者が満足していれば、それでよかった。でも上場をしてしまうと、そこに株主という第三者が加わることになります。・・・今まで自分の好きにやってきたようなことでも、株主のことを考慮しなければならなくなるわけです。
・・・私の責任、そして仕事にかけなければならない時間や労力は、比べものにならないくらい増大するでしょう。
そういった部分には、私のなかの“女”が「それはちょっと…」と難色を示します。
・・・ある人は、「絶対上場すべき」だというし、「上場したらピーチ・ジョンらしさが失われる」と反対する人もいます。女性社員たちは、ほとんどが乗り気ではありません。「会社が大きくなることよりも、今のままのピー・チジョンでいてほしい」と考えるようです。
この本が出版されたのは、2005年。
2007年、野口社長が出した結論は → 野口社長のブログ(現在、リンク切れ)
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