[ テーマ: 株式会社設立手続き ]
2026年7月8日10:35:00
更新 2026.07.08
作成 2019.04.27
会社設立のご相談で意外と多いのが、
「会社名や本店住所に入っているスペース(空白)は、そのまま登記できますか?」
というご質問です。
普段はあまり意識しない「スペース」ですが、登記では一定のルールがあり、そのまま登記できる場合とできない場合があります。
今回は、会社名(商号)と本店住所、それぞれのスペースの取扱いについてご紹介します。
現在、会社名(商号)には、漢字、ひらがな、カタカナのほか、ローマ字、アラビア数字、一定の記号を使用することができます。
しかし、スペース(空白)は自由に使えるわけではありません。
法務局の取扱いでは、ローマ字で複数の単語を表記する場合に、その単語同士を区切る目的に限ってスペースを使用できます。
例えば、
○ ABC COMPANY株式会社
のように、ローマ字の単語同士を区切るスペースは認められます。
一方で、漢字やひらがな、カタカナのみで構成された商号にはスペースを入れることはできません。
また、スペースはあくまでもローマ字の単語同士を区切るためのものです。
例えば、
× CAR & DRIVER
○ CAR&DRIVER
のように、「&(アンパサンド)」の前後にスペースを入れることは認められていません。
商号では一定の場合にスペースが認められますが、本店住所については取扱いが異なります。
例えば、
東京都港区南青山一丁目2番3号 THE PRESIDENT 5F
(架空の住所です。)
という住所だった場合、「THE」と「PRESIDENT」の間のスペースをそのまま登記することはできません。
本店住所には、商号のようにスペースを認める規定がないためです。
そのため、実務上は、
のいずれかのように、スペースを削除するか、「・(中点)」に置き換えて登記することになります。
以前、会社の設立登記を申請した際、この点を失念し、申請書に住所中のスペースをそのまま記載してしまったことがありました。
後日、法務局から、
「スペースを削除するか、『・』に変更してください。」
との連絡をいただき、お客さまに確認させていただいたことがあります。
このときは、「スペースを削除する」ことになりました。
もっとも、このような修正は会社の設立日には影響しませんので、ご安心ください。
会社名や本店住所は、一度登記すると、その後の各種手続や契約書、銀行口座などでも使用されます。
特に英字を使用した商号やビル名の場合は、普段使用している表記と登記上の表記が異なることもありますので、設立前に確認しておくことをおすすめします。
当事務所では、商号や本店所在地の表記についても事前に確認し、法務局の取扱いを踏まえて会社設立をサポートしております。
(関連)
執筆:司法書士 西尾努
(※本記事は一般向けの解説です)
会社の所在地が東京以外であっても、司法書士が法務局に現地の法務局に出向く必要はなく、オンライン申請で行うため全国対応可能です。
ご相談、ご依頼、見積もり書については、下記にお電話、またはメールによるお問合わせをご利用ください。
03‐5876‐8291 または、
司法書士西尾へ直通 090-3956-5816までお気軽に。
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[ テーマ: 株式会社設立手続き ]
2026年6月3日11:29:11
先日、少し興味深いご依頼が続きました。
① まずは会社設立のご依頼です。
依頼者の方から、 「令和8年5月30日(土曜日)を会社設立日にしたい」 とのご要望をいただきました。
しかも、この日は大安です。
起業をされる方の中には、会社設立の日付にこだわる方は少なくありません。
大安や一粒万倍日、誕生日、創業記念日などを設立日にしたいというご相談はよくあります。
以前であれば実現不可能でしたが、現在はそれができるようになりました。
会社は設立登記によって成立します。
ご存じのように、法務局は土曜日、日曜日、祝日は閉庁(=行政機関の休日)しています。
そのため、申請することができないので、以前は土日、祝日に会社を設立することはできませんでした。
「5月30日に会社を作りたい」 と言われても、司法書士としては 「申し訳ありませんが、その日は法務局が休みですのでできません」 とお答えするほかありませんでした。
ところが、令和8年2月2日の改正で状況が変わりました。
現在は法務局が閉庁している日の、土日、祝日を会社設立日とすることが可能になっています。
今回のケースでも、事前に必要書類を整えたうえで、5月30日(土曜日)を設立日として登記申請を行いました。
昔から実務をしている司法書士ほど、 「土曜日設立ですか?」 と少し不思議な感覚になるかもしれません。
時代は変わるものです。
② 一方で、同じ時期に別の会社から、 「5月31日(日曜日)付で支店を廃止したい」 というご依頼もいただきました。
こちらは日曜日です。
支店廃止の日を日曜日とすること自体には問題はありません。
例えば取締役の決定や取締役会の決議により、 「令和8年5月31日をもって支店を廃止する」 と決定すれば、その日が何曜日であっても支店廃止の日となります。
ただし、登記申請は別です。
5月31日は日曜日ですので法務局は閉庁しています。
そのため、支店廃止登記の申請は翌営業日の6月1日(月曜日)に行うことになります。
ここで少し面白い現象が起こります。
5月30日(土曜日)設立の会社については前日の金曜日に登記申請を行うことができる。
一方で、5月31日(日曜日)に支店を廃止した会社については、金曜に申請することはできず、申請は、翌日の月曜日に行う。
同じ週末の出来事なのに、取扱いが異なるのです。
登記制度は以前と比べるとかなり便利になりましたが、手続ごとにルールや取扱いが異なります。
「この日に会社を設立したい」 「この日に本店を移転したい」 「この日に役員変更の効力を発生させたい」 といったご希望がある場合には、早めに専門家へ相談されることをおすすめします。
昔なら不可能だったことが、今では可能になっている場合もあります。
今回の土曜日の大安設立も、その一例でした。
この制度変更、一番驚いているのは司法書士かもしれません。。。
ということで、1月1日元日に設立することができるようになったことで実務はどう変わるか、、、少なくとも年明け初日のバタバタ感はなくなりそうな予感がします。
執筆:司法書士 西尾努
(※本記事は一般向けの解説です)
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2025年11月10日12:24:00
作成 2025年11月10日
更新 2026年2月10日
いろいろ乱読していると、数字、日付に関して面白い話がありました。
国や文化によって、不吉とされる数字は違うのだそうです。
たとえば日本では「4(死)」を嫌う傾向があり、アメリカ・ロシアほか西欧諸国全体では「13」を嫌う傾向があるといいます。
アメリカでは、13日の金曜日に会社を設立しないように細心の注意を払っているのだそう。
こうした「数字や日付に意味を込める」文化は日本だけでなく、世界共通のようで興味深いです。
これに対して、ラッキーナンバーには、“これだ”という共通点はなく、多くは個人が自分で意味づけして決めています。
また、数学的に“完全数”(例:6、28)を好む人もいて、 「理屈と感覚のバランスが取れた数字」を選ぶというのも人間らしい発想ですね。
*完全数とは、その数字以外の約数(1を含む)の和が元の数になるような自然数のこと
1から100万までの間に、20個程度しかないという。
また聞きかじった情報ですが、海外では「2月22日」や「8月8日」など、同じ数字が並ぶ日は設立日・結婚記念日として人気があるそうです。
日本でも、ゾロ目の日を会社設立の日に選ばれることは多い印象があります。
(参考:マックス・ギュンター『ツキの科学』PHP)
記念日というのは、案外「こじつけ」の産物です。
11月11日は「ポッキー&プリッツの日」だけでなく、 漢字の並びで「乾電池の日」に見立てられたり、下駄の足跡に似ているから「下駄の日」になったりします。
千原ジュニアはこの“遊び心”を通して、「どの日でも意味づけできる」ことをユーモラスに示しています。
また、11月1日が犬の日という流れで、千原ジュニアはそこから、 「じゃあ1月1日でも、1月11日でも、11月11日でもいいんじゃないか?」と広げていき、 最終的に「1月は正月にもっていかれるし、ワンが多すぎる11月11日より、11月1日でいいや」と、 軽やかに“意味づけの自由”を楽しんでいる様子。
この感覚は、ギュンターの「ツキは自分で動かすもの」という考え方と通じるところがあります。
日付の持つ力は“誰かが決めた縁起”ではなく、自分が込めた意味で決まるのかもしれません。
(参考:千原ジュニア『このたび、便所は宇宙である』扶桑社)
これらを組み合わせて「大安+一粒万倍日」「天赦日+語呂合わせ」など、 自分だけの“ラッキーデー”を作ることができます。
(参考)
執筆:司法書士 西尾努
(※本記事は一般向けの解説です)
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