[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]
2017年8月22日11:34:00
先日、「1億稼ぐ!飲食店「週末」起業 なぜ私は現役サラリーマンのまま飲食店起業に成功したのか?/高樹公一/技術評論社」を読み、
起業するなら飲食業で、法人で、フランチャイズ方式が良いと書かれていたので、その延長でこんな本を読んでみました。
それでもフランチャイズを選びなさい 失敗しないための独立・起業77の法則/丸山忠/興陽館
著者の丸山氏は自らFC店を展開しているFCオーナーです。
1.個人店とフランチャイズ店の5年後生存率
この本によると、チェーン店ではなく個人が独立開業した場合の5年後のお店の生存率は、わずか25%程度なのだとか(中小企業庁「中小企業白書」2006年版をもとに計算)。
そして、10年後には約10%に。
一方で、フランチャイズで独立開業した場合の5年後は、約70%(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会、経済産業省のデータをもとに計算)
そういえば、近所の商店街にある個人経営の飲食店は数年で消失し、新しいお店がどんどんできますが長続きしていません。
2.フランチャイズのメリット・デメリット
だからフランチャイズが良いのか、というとそう簡単ではないらしく、個人店、フランチャイズ店それぞれにメリット・デメリットがあります。
詳細はご紹介できませんが、概ね、
個人店では、自分の好きなように自由にできるというメリットがあり、信用度が低く、休みがとれず労働時間が長くなる上、自分が病気になったら店舗運営ができなくなるということがデメリットになります。
一方、フランチャイズ店にすると、個人店の逆で、自分の好きなようにできない上にロイヤリティも取られるというデメリットがある反面、比較的信用度があるので資金、人材など確保しやすい上、商品開発など、本部のバックアップが期待できる点がメリットだということらしい。
3.個人的な感想
独立・開業する側から見ればたしかにフランチャイズ方式は優れていると思いますが、客の立場で見ると、また違います。
趣味のバイクツーリングであちこち走るのですが、東京、地方を問わず、どこの街でも同じようなフランチャイズのお店があり、その結果、同じような風景になっているのが残念に感じます。
それに、フランチャイズ方式の飲食店はどこもメニューが同じでお店の個性が感じられないので利用する側からみると、全く面白くありません(個性が強すぎる個人店よりも、フランチャイズ店のほうが無難だということはありますが)。
気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている/村瀬秀信/交通新聞社
個人店がどんどん消失していくため、今、読んでいる本、私も「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」のとおりになっています。
飲食店の場合、安くて美味しければ問題はないのですが、個人的にはプラスアルファ、個性があるともっと良いのに、という考えから、行くならできるだけ個人店と決めています。
ちなみに、最近、個性がある個人店を紹介する飲み歩きブログを始めました。
あ、ちなみにフランチャイズ加盟の条件として、「法人」でなければならないという本部もあるようですので、法人(株式会社や合同会社)を設立される場合には、お声掛けください。
よろしくお願い致します。
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