[ テーマ: 本の紹介 ]
2019年1月6日23:09:00
辛い料理が苦手です…。
正確には、「唐辛子」、「胡椒」がダメなだけで、「わさび」や「からし」は平気という中途半端な感じですけど。
また、苦手と言っても、そばアレルギーのように食べたら生死に関わるというほど大変なものではなく、単純に、食べたら尋常ではない量の汗をかくので苦手だということです。
で、今日、汗に関する本を見かけて読んでみました。
汗の常識・非常識―汗をかいても痩せられない! (ブルーバックス)
この本を書いた小川徳雄先生によれば、汗には、
1.体温調節のための発汗(温熱性発汗)
2.精神的な興奮に伴う発汗(精神性発汗)
3.香辛料等による味覚刺激による発汗(味覚性発汗)
などがあるのだそう。
その中で、今、私が最も困っているのは、3.味覚性発汗です。
味覚性発汗というのは、味覚刺激によって反射的に顔面だけ(刺激が大きければ額や頭から汗が出ることもある)に、それも左右対称に現われるらしい。
困ったことに、味覚性発汗は、温熱性発汗に上乗せして現われるらしく、とくに私の場合、汗っかき(温熱性発汗)なうえに、味覚性発汗が加わるからたちが悪い。
また、一般に、食事をすると体温が上がり(食餌性熱産生)ますが、激辛のものを食べると発汗が一層刺激されるので、食後の体温上昇が少なくなり、ときには体温が下がることさえあるらしい。
こうした生理に基づいて、インドや東南アジアの熱帯では辛いものを多く食べる習慣があると信じられているそうです。
一つ、驚いたのは、辛いものを食べなれた人たちは、唐辛子によって舌が感じる熱痛い感覚が鈍麻しているということ。
食べ『なれた』人たちは、が重要で…
動物実験でカプサイシン(唐辛子など)を大量に投与し続けると、温受容器の感度が鈍ってしまい、そのうち熱放散が増加しにくくなる「脱感作(だつかんさ)」という状態になるのだそう。
ということは、唐辛子を食べ続ければ、発汗する機能が低下するということ、か…
そういえば…
先日、韓国料理のカルグクス専門店で、店主に辛いものが苦手だとアピールしたところ、「韓国の子どもも最初は辛いものが食べられないが、食べ続けていくうちに食べられるようになるのだ」と教えられたり、
また、昔、辛いものがダメだと言っていた友人が、今では普通に韓国に旅行して現地の人と同じようなものを食べており、食べているうちに慣れたと聞かされたことを思い出しました(話を聞いた時点ではなるほど、と思いながらも、自分は特異体質だから例外だと思っていました。アドバイスは素直に聞くべきですね)。
つまり、辛いものが苦手だと言って避けているといつまでたっても食べることができないということらしい…
ということで、今夜は、インドカレー屋さんに行って、ちょっとカレーで「練習」をしてみることにしました。
とりあえず、ハイボール。
そして、マトンマサラというカレーにチーズナンを注文し、
大量の汗をかいてきました。
このとき、今年の抱負は、「辛いものの克服」に決まったような気がしました。
ちなみに…先日、読んだ小説(真鍮の票決/マイクル・コナリー)にこんなことが書かれていました。
自分がまだ生きていることを知る唯一の方法が辛いソースであることがときどきある
と。
辛いものについて鈍感にならないように、でも食べられるようになりたいと思います。
昼間は司法書士として、会社登記や相続登記など登記手続きの代行をしています。
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