[ テーマ: 本・映画の中の会社設立 ]
2018年12月22日13:21:00
たまたま読んでいた本、考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)に、「会社設立」に関して興味深い記述がありました。
その記述というのは、著者の小山薫堂さんが新会社を立ち上げた時の会社名(商号)の決め方。
当初、会社名を「東京ワンダープロジェクト」とする予定だったそうですが、ふと「オレンジ」という名称がひらめき、最終的に「オレンジ」にしたのだとか。
オレンジには、
・覚えやすく、
・誰からも愛され、
・イメージカラーがものすごくはっきりしていてアイコンになりやすく、
・飽きられることがなく、
・人を元気にする色
というイメージがあり、それらが決めてとなり、「オレンジ」がいいという結論に至ったらしい。
ちなみに、「色の新しい捉え方~現場で「使える」色彩論~ (光文社新書)」によると、色はメッセージを持っており、オレンジ(橙色)は、インシュリンの分泌を促し、人の健康に影響を与える色で、少量のグレリンの分泌を促し、食欲にも刺激をもたらすのだそうです。
その後、小山さんは、ただの「オレンジ」ではつまらないので、「オレンジ・アンド・パートナーズ」という名称を思いつく。
この会社では、「オレンジ&○○○」というように、どこかとコラボレートしながら、いろいろなことをやっていこうと思ったから、「パートナーズ」を加えたとか。
さらにおもしろいな、と思ったのは、探しているオフィスの形態。
1階をオレンジジュース屋にして、オフィスに帰ると「いらっしゃいませ」とオレンジジュースを差し出してくれる。
そのカウンターの裏をオフィスにしてそこで会議ができるような物件を探していたという。
また、この会社の定款がなかなかよくできており、
先日、このブログで、事業としてするのであれば、定款に規定しておくべきだと書きましたが、当然、この会社の定款には、「○○のプロデュース」「○○のプロモーション」など事業目的を並べた最後に、「果物、ジュースの販売」も盛り込んでいるというから驚きです。
本を離れて、この会社のホームページ http://www.orange-p.co.jp/ を見ると…
たしかに、オフィスの受付は、1階のORANGE BRAINERYというカフェがある会議室の中の珈琲スタンドが兼務しているということですから、オレンジジュースもありそうですね。
(関連)
余談ですが…
この投稿のために、オレンジジュースの写真が欲しくて、喫茶店での打ち合わせの際、早めに来てオレンジジュースを注文して写真を撮影しました(笑)。
│この記事のURL|