[ テーマ: 登記全般 ]
2015年11月18日13:07:00
以前、ネットのニュースで、金融業界では、稟議書などの書類に印鑑を押す際、左斜めに傾けて押す習慣があるということを知りました。
それについては、かなり前に読んだことがあったのですが、あれから、賛否両論、けっこう話題になっているようで、その反響がまたニュースになっていました。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6181257
私も以前、金融業界(生命保険会社)に勤めていたことがありましたが、そのようにしろという指導はありませんでしたし、そんな話も聞いたことはありませんでした。
電子印鑑でも斜めに押印できるようリクエストがあるというから、けっこう浸透しているのかもしれませんね。
ところで、会社や不動産の登記を申請する際、印鑑が押された「委任状」や「各種議事録」、「協議書」などをお預かりします。
その際、基本的にまっすぐ押印されているものの、印影が欠けていたり、滲んでいたり、不鮮明なケースがよくあり、悩まされます。
目の前で押印されているのなら、その場で押し直していただくこともできますが、郵便などで送られた書類だった場合には、返送したり、お会いして押し直していただいたりすると、余計な時間や費用がかかってしまいますし、会社設立登記を申請するなど、登記する日付が決まっている場合には大変です。
印影が不鮮明な主な原因は、100円ショップなどで購入した安価な朱肉を使用したり、朱肉が無いからといって赤のスタンプを使用するなど、「朱肉」に原因があるようです。
登記の世界では、印鑑が多少傾いていても全く問題はありませんが、それよりも、鮮明に、決められた位置にしっかり押していただきさえすれば、文句はありません。
ご相談、ご質問については、下記にお電話、またはメールによるお問合わせをご利用ください。
03‐5876‐8291 または、
司法書士西尾へ直通 090-3956-5816(ソフトバンク)までお気軽に。
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[ テーマ: 登記全般 ]
2015年9月23日10:34:00
登記の世界では、不動産登記を申請するにも、商業登記を申請するにも、当事者の印鑑はとても重要とされています。
司法書士としては、印鑑の存在を軽視することはできないので、シルバーウィークの真っ只中、昨日は、印鑑に関する本を1冊読むことにしました。
とはいえ、法律的なことが書かれているわけではなく、スポーツ新聞で時々見かける、「印鑑で開運を」的な本で、
…なんとも、ツッコミどころ満載で、これはこれで興味深く読むことができました。
それにしても、ホントに「印鑑で開運」なんてあるのでしょうか…
実は、このテーマは昔から気になっていて、印鑑業者さんに直接尋ねたりしたことがあります。
ちなみに―
先日、見かけた象牙の印鑑を販売する新聞広告には、「印鑑には印相があり、人相、手相、家相と同様に重要で、凶相印を平気で法的手続きに使っているのをよく見かけるが、そのような無頓着は問題だ」、と書かれていました。
なお、この印鑑本、後半は、なぜか「占い」や「占い師」について詳しく解説されていて…パラパラとページをめくっていくと、「印鑑を鑑定して欲しい方は…」というページに目が止まり、そこに◎◎印相学協会という団体が紹介されていました。
しかも、その団体は占い喫茶の中に存在し、さらに、その場所が中野区のお隣の区だというから、俄然興味がわいてきました。
初めての占い喫茶であれば躊躇しますが、ちょっと前に一度行ったことがあるので、免疫はできていて今なら平気です。
それに、案内には「喫茶だけの御利用ももちろんOK!」と書かれていましたし。
さっそく、喫茶店に、印相学協会の様子をうかがいに コーヒーを飲みに行こうと電車に乗り、本の巻末にある地図を参考に向かったところ…
住所が一致するビルはありましたが、そこには占い喫茶の姿はありませんでした。
スマホで調べてみると、その占い喫茶を運営していた株式会社は、平成23年に清算されたことがわかり…
さらに、その株式会社は、某宗教団体の関連会社で、◎◎印相学協会も運営し、高額な印鑑を販売していた、と知り、驚きました。
ということで、占い喫茶でコーヒーを飲みそこなったため、近くの古くからある名店でコーヒーを楽しみ、
さらに、レトロで味のある印鑑屋さんの前を通り過ぎて帰りました。
開運印鑑を買うよりも、こういう達人に手で掘っていただいたほうが、ご利益がありそうな気がします。
ご相談、ご質問については、下記にお電話、またはメールによるお問合わせをご利用ください。
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[ テーマ: 登記全般 ]
2015年8月13日14:59:00
「登記簿謄本(全部事項証明書)をとって欲しい」、というご依頼をいただき、登記簿謄本の取得を代行することがあります。
登記簿謄本をとる場合には、近所の新宿法務局へ行くのですが―
たとえば、会社の本店が横浜市(神奈川県)にあったとしても、新宿区(東京都)の法務局でも登記簿謄本を取ることができます。
この登記簿謄本ですが、商号(会社名)と本店(住所)がわかりさえすれば、(場合によっては、正確な住所がわからなくても、)誰でも、どこの法務局ででも、取ることができるということはわりと知られていないようです。
会社法人等番号を記入する欄はありますが、わからなくても大丈夫です。
なお、一般的に登記簿謄本と言われている、「履歴事項証明書」は、現在効力がある登記事項に加えて、その証明書の交付の請求があった日の3年前の日が属している年の1月1日から請求があった日までの間に抹消された事項も記載されています。
もし、3年よりも前の事項を知りたければ、「閉鎖事項証明書」を取ることになり、逆に、履歴事項は不要で現在効力がある登記事項だけ知りたいという場合には、「現在事項証明書」を取ることになります。
「履歴事項証明書」も「閉鎖事項証明書」も「現在事項証明書」も、取るには基本的に1通600円の手数料がかかります。
その600円は法務局内にある印紙売場で収入印紙を購入して、交付申請書に貼り付ける形で納めることになります。
ちなみに…新宿法務局内の印紙売場には、
こっちを向いている招き猫が置いてあり、ちょっと意味がわかりません。
猫は印紙売場の商売繁盛を招いているのでしょうか…
法務局内に設置された印紙売場は、外観が宝くじ売場に似ているせいか、一見、違和感を感じないかもしれませんけど…やっぱりおかしい。
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