[ テーマ: 株式会社 定款変更 ]
2016年3月19日11:02:00
数日前、アマゾンから1通のメールが送られてきました。
【重要】組織変更についてのご連絡 という件名で、読んでみると…
「2016年5月1日を効力発生日として、アマゾンジャパン株式会社及びアマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社は、アマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社を存続会社として合併するとともに、 株式会社から合同会社に組織変更し、社名をアマゾンジャパン合同会社へと変更する予定」とのこと。
ちなみに、今年の5月1日は日曜日で法務局がお休みのため、この日付で合同会社を設立することはできません。
ですが、組織変更により日曜日を効力発生日として合同会社にすることは可能です(ちなみに、土日祝日、大晦日、元旦も可能です)。
さて、株式会社から合同会社に変更するメリットには、次のようなものがあります。
1 決算公告の義務がない(決算を公開しなくてもよくなる)
2 意思決定も迅速にでき、その方法や利益分配方法までも総社員の同意で自由に決めることができる
3 役員の任期がない
一部報道では、「意思決定を迅速にし、経営のスピードを上げるのが狙い」だと書かれています(株式会社では、重要な決定をする場合、株主総会や取締役会を開催しなければなりませんが、合同会社においては不要)が、「決算公告の義務がない」点も大きなメリットでしょうね。
ところで、当事務所では、開業当初から、合同会社の設立手続きのサポートに力を入れているのですが、お客さまの中には、設立されて数年経過すると、株式会社に組織変更される方が少なくありません。
株式会社から合同会社に組織変更するアマゾンとは逆のパターンです。
合同会社を株式会社に組織変更する方の主な理由は、世間一般に合同会社の認知度が低い、社会的な信用度が低い、などですが、アマゾンクラスになると、もはや認知度や社会的な信用などは心配ありませんから、縛りが多い株式会社形態である必要がないのかもしれません。
[ テーマ: 起業支援 ]
2016年2月25日10:42:00
毎月、第3水曜または木曜に起業家、起業をサポートする専門家が集まる交流会(通称:ウーハ会)を開催しています。
交流会といっても、「ただの飲み会」に近く、お酒を飲みながら交流するというとてもゆるい「会」です。
気が向いたら専門家に相談したり、後日、相談する約束をしたり、と参加者同士勝手にやってください、という感じ。
昨夜、95回目の交流会を開催しました。
場所は、新宿のとある中華料理店、飲み放題、食べ放題で、約4時間、とても参考になるお話を聞くことができました。
印象に残っているのは、新卒で採用した社員の話。
詳細までは書けませんが、私が新卒で入社した時代(1990年)とは働く環境、新入社員の意識が変わっているような印象を受けました。
昔のような精神論、根性論を持ち出すと、今ではすぐにブラック企業だという扱いを受けるので、経営者側にとってはとても大変な時代です。
なので…経営者さん側も、昔では信じられないような従業員を優遇(?)する制度を用意して、時代の変化に合わせていろいろ苦労されているようです。
また、「許認可」の話もとても勉強になりました。
ちょっとしたきっかけでそのような話題になったのですが―
ある業種をするのに、許認可がいるか、いらないか、また、同業他社では、許認可をとっているという話は聞いたことがあるとかないとか…
司法書士は許認可を取り扱えないので、2名の行政書士さんが中心となって議論はヒートアップし…
という感じで、「ただの飲み会」といいながらも、そこは起業家交流会、飲んで酔っ払って楽しいな~だけでは終わらなかった、と。
ちなみに、次回、96回目は、下北沢にある韓国料理店で開催の予定です。
[ テーマ: 株式会社設立手続き ]
2016年2月22日16:33:32
今日、ネットのニュースサイトを見ていたら、「文字と一緒にイラストが彫られた「痛印」」が注目されているという記事に目が釘付けになりました。
2015年3月
(痛印堂の印鑑通販サイト http://www.itaindou.com/ )
日産の人気車種36種類からイラスト、そして文字、書体の組み合わせが自由なオーダーメイドの印鑑が作れて、しかも、実名を入れれば銀行印として、またこれを実印登録できる自治体もあるらしい。
個人の実印として登録できるなら、法人の印鑑(法務局届出印)として法務局に届出ることができるか…という点が気になりますが、
法人の印鑑の条件は、商号登記規則第9条第3項、第4項に規定があり、
3.印鑑の大きさは、辺の長さが1センチメートルの正方形に収まるもの、または、辺の長さが3センチメートルの正方形に収まらないものであってはならない。
4.印鑑は、照合に適するものでなければならない。
とされています。
それ以外はとくに条件がないので、使用できないわけではなさそうです(*)。
仮に使用できたとしても、会社の印鑑としてそのような印鑑を押されたら取引先が何て思うか…
(2015年3月4日)
* この記事を書いてから1年弱経過し、再度、痛印堂のサイトを訪問してみると、印鑑の種類は驚くほど増えており、さらには、「代表痛印」という、「会社の登記などでも使える代表痛印!?」の販売もされているようです(「!?」が付いているのがちょっと心配ですが)。
そういえば、以前、これに似た、印鑑の中にネコが隠れている「ニャン鑑」も話題になりましたね。
(城山博文堂のサイト http://www.inkan.name/)
こちらの「ニャン鑑」は人気がありすぎて、現在、受注を停止しているような状況のようです。
先日、獣医のお客さまが法人を設立する際、こんなハンコもありますよ、と紹介したところ、興味を示されたようですが、さすがに法人の印鑑には…という感じでした。
私も紹介しておいて、もし、この印鑑を法人印として登録したいと言われたらどうしようと内心ドキドキしてしまいましたが。
なお、当事務所で会社を設立する際に、ご用意している印鑑セットは、
こんな感じの3本(角印、法人印、銀行印)セット、わりと普通のハンコ(素材はあかね)です。
チタン、黒水牛、アグニなんかも実費の差額をお支払いいただけたら、ご用意できます。