[ テーマ: 株式会社設立手続き ]
2019年3月14日15:41:00
今日、たまたまネットで、「お気に入りの会社名があれば、起業はきっと大丈夫」という記事を読みました。
https://telling.asahi.com/article/12193147
起業の仕方を検索すると、1,000万件もヒットし、そのどれを見ても難しくて諦めたそうです。
弊事務所のホームページでも、起業に関連する記事はネットで公開しており…
起業の中でも、会社設立に特化し、その登記の手続きをまる投げしてもらうような書き方をしているため、起業を考えている方にとってはほとんど役に立たないのだな、と考えさせられました。
ましてや、これから起業をしようと考えている方に、「会社名から決めると良い」等というアドバイスなんてできるわけもなく…
(弊事務所で手続き的な面ではない方向からのアドバイスができるとすれば、会社の設立日をいつにするか、いつが良いか程度でした 会社設立登記の日(六曜の吉凶))
この記事を読みながら、今後は、そういう方面からもアドバイスできればな、なんて思ったりしました。
会社名から決めるといいよ!なんて、もちろんどこにも書いてありませんでした。起業ってやってみるとこんなに簡単だったのに、インターネットって時々とても意地悪です、すぐ不安煽ってくるから、笑 (引用ここまで)
3月下旬から、会社設立の依頼が増える時期です。
いい気づきをいただきました。
(関連)
電話によるご相談・お問い合わせ・お見積の依頼(無料)は、
03‐5876‐8291 または、
司法書士西尾へ直通 090-3956-5816(ソフトバンク)までお気軽に。
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[ テーマ: 役員変更手続き ]
2019年3月13日16:41:00
ある株式会社で新たに取締役を選任したというので、役員変更登記の書類の授受のため、都内某所へ行ってきました。
取締役の選任は株主総会を開催して行うのですが、今回は、実際に総会を開催せずに「書面決議」で行ったということで書面決議による取締役の就任の登記に必要な書類をお預かりしました。
その後、この辺りに来ると立ち寄る居酒屋さんで、軽くビール。
帰り際…ちょうど個人の確定申告の締め切りが迫っている時期でもあるので、
「確定申告はもう済ませましたか?」と尋ねたところ、
「うちは個人ではなく、株式会社なので…」という返事が返ってきました。
また、決算とかそういう話題が出たので、役員に任期があるのを知っているか尋ねたところ、「知らない」と。
会社は、◎年前に設立したというので、任期が◎年以下であれば、任期が満了しているので、すぐに変更登記をしなければならないと伝えたところ、
「役員は自分だけなので、変更はないから大丈夫だ」
こういう会社、けっこう多いようです。
「役員変更登記」という言葉がいけないのでしょうか。
株式会社の取締役には定款で任期を定めているので、その任期が満了すれば、(定時株主総会で改めて役員を選任し、その結果、)役員が変わっても、変わらなくても、登記を申請しなければなりません。
(ちなみに、有限会社、合同会社の役員には「任期」はありません)
改めて選任しなおした結果、
役員が変わらない場合には「重任」の登記を、
変わる場合には「退任」と「就任」の登記を
申請することになります。
で、その手続きが遅れると100万円以下の過料が発生します。
役員の任期が満了して●年ほど経過し登記を申請したら過料の通知
という話をしたところ、店主はとても驚いた様子だったので、とりあえず定款を確認するようアドバイスさせていただきました。
一夜明けて、さっそく、代表取締役店主からメールが届き、
定款を見たら、取締役の任期は10年になっており、とりあえず、任期が満了するまで数年あることがわかった、と。
指摘されるまで定款に目を通したことがなかったし、そもそも任期があることさえ知らなかったらしい。
とりあえず、任期はまだ先ということでホッとしました。
数年後、役員の任期が満了する時点で、この日のことを覚えていてくれているかはわかりませんが…
役員変更登記は印紙代1万円(資本金1億円以下の場合)、司法書士報酬は1万800円で承ります。
登記手続きについて、電話によるご相談・お問い合わせ・お見積の依頼(無料)は、
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[ テーマ: 商業登記 ]
2019年3月12日11:19:00
株式会社の設立手続きのご依頼をいただき、書類に署名や捺印をいただくため、都内某所へ行ってきました。
設立登記を申請する場合には、いろいろな書類に個人の実印や法人の印を押していただくことになり、押印時には、何かと予想外のハプニングが起きます。
予想外のハプニングは、書類を郵送で送っていただいた場合に起きることがほとんどなのですが、今回は目の前で起きました。。。
個人の実印を押す書類に、実印を押してもらおうと、「はんこ」を出していただいたところ、
「念のため、そのはんこが印鑑証明書の印影と同じか確認しましょうか」と私。
試しに別の紙に押して照合するため、紙を出そうとした時のこと、
え?? 何してるんですか!!
依頼人は印影を確認しようとして、印鑑証明書に直接、押印してしまいました。
あ…やっちゃった。
印鑑証明書は、照合してその印が実印だということを証明するものです。
その証明書の「登録印影」の部分に持ってきた印を押してしまうと…赤と黒で色は違うとはいえ、どちらが登録印かわからなくなってしまいます。
結局、持参されたはんこは実印ではなかったため、後日、書類に実印を押して郵送していただくことになり、合わせて印鑑証明書も取り直してもらうことで了承していただきました。
以前、余白にメモ書きがされた印鑑証明書を出されたことがありました(それは無事に使用できました)が、さすがに今回はムリな気がします。
印鑑証明書はとても重要な書類ですから、それに直接押印したり、書き込んだりはしないでください。
ところで、冒頭で「予想外のハプニング」と書いて、ハプニングは予想外なのは当たり前だな、と思ったのですが―
過去に、こんな予想外の不備がありましたのでご紹介します。
(不備ではありませんが)朱肉を使わず、スタンプを使ったケース
今回を含め、「予想外のハプニング」は、私とは20歳以上年の離れた依頼人のケースで、こちらが常識と考えていることが、相手の常識の範囲内にないかもしれないということを考えるきっかけとなりました。
それに、最近、いろいろな商品に、そこまでの注意書きが必要?と疑問に思うことがありますが、やはり必要なのかもしれないな、と考え直したり。
相手が大人だからこんな注意書きを書いたら失礼かも、などと遠慮している場合ではないと最近思うようになりました。
こちらから書類の案内をする際、わかっている方には「くどい」と思う注意書きがあるかもしれませんが、そういうことなのでご笑覧ください。
登記手続きについて、電話によるご相談・お問い合わせ・お見積の依頼(無料)は、
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