[ テーマ: 役員変更手続き ]
2019年1月15日23:27:00
株式会社の定款変更登記のご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
あらかじめ、開催した株主総会に関する情報や、変更内容について情報をいただき、株主総会議事録その他の書類を作成してドラフトをお送りし、押印前に目を通してもらったところ…
表現の修正、その他細かい箇所の修正点をご指摘いただいたのですが、その中で1つ、えっ?という修正の依頼がありました。
それは、「株主の氏名又は名称,住所及び議決権数等を証する書面」、通称「株主リスト」に記載した株主Aさんの住所です。
実は、株主であるAさんはその会社の代表取締役でもある人物です。
代表取締役の住所は登記されているため、株主リストに記載する株主Aさんの住所は、登記されている代表取締役Aさんの住所と当然一致するはずですから、登記されているご住所をそのまま株主リストに書き写したところ、依頼人より、現在の住所と違うという指摘を受け、えっ?となったわけです。
そこを修正(訂正?)するということは、今回の定款変更に合わせて、代表取締役の住所変更登記もすべきであり、そうなると、登記の委任状の内容の訂正、登記費用の変更といろいろと影響が出てくることになります。
また、移転先のご住所、移転日等を確認するため、(登記申請時の添付書類とはなりませんが、確認資料として)住民票もご用意いただく必要もあります。
とりあえず、そのあたりについて、先ほど…真夜中ですが…メールでご案内させていただきました。
本来であれば、移転した日(引越しした日)から2週間以内に住所変更登記をしなければならなかったのですが…
移転してから数年も経過していたりすると、登記懈怠ということで過料の問題も発生します。
当初、ご案内した、定款変更登記のみのお見積額どおりにはいかなくなるし、ご用意いただく書類も増えることになるし、ちょっと心配です。
登記手続きを専門家に依頼すると、出費は嵩みますが、こういうアドバイスが受けられる点をメリットだと感じてもらえるとありがたいのですが…
会社の定款変更、役員変更(住所変更含む)、承ります。
電話によるご相談・お問い合わせ・お見積の依頼(無料)は、
03‐5876‐8291 または、
司法書士西尾へ直通 090-3956-5816(ソフトバンク)までお気軽に。
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[ テーマ: 事務所案内 ]
2019年1月14日23:06:00
子どもの頃、医師が患者の症状を見て病名がわかるように、天気予報士が雲の動きを見て明日の天気がわかるように、占い師もある事実を見れば運勢がわかると信じていた時期がありました。
子どもながらに、当時はブルース・リーのような武術とともに、「占い」の術を身につければ地上最強だと信じていたイタイ過去があります。
まあ、すぐに占いは当たらないと気づいたと同時に、全く信用しなくなりましたが、占いに対する興味は屈折して、「占う人(占い師)」や「占ってもらいたい人」の心理状態のほうにシフトし、当時の興味をもち続けたまま、今日に至っています。
この三連休、ちょうど風邪気味だったこともあり、ほぼ外出はせず、映画を見て、本を読んで過ごしていました。
読書は…いつもならバラバラなテーマの本を並行して読むのですが、今回は久々に「占い」に絞って読み散らかしました。
占い師、作家、ジャーナリスト、文化人類学者、研究者…いろいろな立場の方々が書いたものの中から、とくに「占い」に関する項目をざっと読み返して知識を整理してみました。
占い師は、売春婦と並んで世界最古の職業であり、誰の許可もいらず、自ら名乗れば、誰でも、いつでも始められます。
また、始めるにあたり、元手もほとんどかかりません。
ちなみに、占いが向き合う相手は、基本的に不確実性が高い自然現象で、博奕(ばくち)はそこから分かれた遊びだという話もあります(ツキの波(新潮新書))。
何冊かの本によると、占いは、世界の秩序化を目指すのだそう。
人間は、世界を、偶然の積み重なり、デタラメで法則も秩序のないものとしてではなく、何らかの法則に支配された秩序あるものとみなしたいと考え、偶然性を何とか必然性へと読み替えようとするのですが、その試みが「占い」だということです。
また、占いは、ものごとを、ある特定の見方で見て、考え、そして見て考えたことを言葉であらわすため、しばしば、「見て」「考え」「言葉であらわす」ことが大問題になります(占いの謎―いまも流行るそのわけ (文春新書))。
占いには大きく3つの落とし穴があるといいます。
(1)占いそのものがもっている雑駁さ
占いは、細密なことには触れず、大雑把です。
(2)占い師、占ってもらう側の心理
何の関係もない事柄を、自分に関係あると思い込んで結び付けてしまう心の働き(関係妄想)のことです。
(3)占い師が述べ立てる言葉
イカサマのトリックと「占い言葉(たとえば、「死んでいない」のように、「死んでこの世にいない」、「まだ死んでいない」の2つの意味にとれるような言葉)」を巧みに用いるなどの仕掛けによって、占ってもらう側には、いかにも占いが当たったように思い込む心理がはたらきます。
ところで、毎朝、テレビをつけると、どこの局も「今日の占い」的なコーナーがあります。
ちなみに、1月14日のおひつじ座の占い結果は、
4位 おひつじ座 新たな自分に変身できる ラッキー … 緑・メイク道具
でした(参考 https://tv.1043.in/fortune20190114/)
実は、この手の占いは決してはずれないように抽象的な言い回しが多いという傾向があります。
悪い占いが当たらなかった場合は、あなたが頑張ったから、良い占いが当たらなかった場合は、良い占いに安心して怠けたから、当たらなかった場合の説明が簡単です。
また、ラッキーアイテムの存在も重要で、反証例の説明のための小道具となります。
緑やメイク道具なんてどこにでもありますから、後付けでどうにでも説明ができる仕掛けになっています。
それらによって、その日の運勢を変えることができるのなら、その日が吉凶どちらの日になろうと、結果的に当たっていたことになります。
占いに関する本を読み漁りながら、以上のようなことを改めて整理していると…
今年の正月、富山で占い師に見てもらえなかったことを思い出しました。
(【富山】大型店舗嫌いな司法書士は初詣も日本一小さな神社へ)
あの時は、それはそれでおもしろい、と思ったのですが…
三連休のシメの行事として、実際に占ってもらおうと思い、占いの館(?)へ出かけました。
ここは、占い師さんが日替わりで占うお店で、今日は、「算命学」の専門家が担当でした。
なお、算命学の場合には、「占う」のではなく、「鑑定する」というのだそうです。
アンケート用紙に、氏名、フリガナ、生年月日を書いて渡し、何について鑑定して欲しいか尋ねられました。
「今年の仕事についてみてください」と。
職業は何か? 従業員は何人いるか? 開業日はいつか?
などを尋ねられ、
司法書士で、従業員はおらず、開業日は2007年2月27日だと答えました。
すると…百科事典のようなもので該当ページから抜き出した漢字を見て、
「独立心が旺盛で、ひとりで仕事がするのが好きなようですね。」
(ええっ!当たってる(笑))
「でも、周りに助けられてずっと順調にきているはずです」
(たしかに、当たってます)
「起業された人にとって、開業日と引越す日は重要で、今の司法書士事務所を開業した日はあなたにとって運のいい日でしたから、しばらく好調な状態が続きます。」
(2015年、某占い師さんのアドバイスに従い、事務所名を変えていたら今頃どうなっていたのでしょうか… 先生、氏名変更、事務所名の変更ですか。)
と、ここでいつもの悪い癖が出て、ちょっと話を広げてしまいました。
「実は…仕事柄、依頼人の会社の設立日や引越す日(本店移転日)について相談を受けることがあるんですが、これって企業の将来に大きく影響しますよね」と私。
「はい、設立する日が天中殺だと、その後うまくいかないことが多いようで…」
「であれば、会社設立の依頼を受けた場合に、先生に相談することもできるということですよね」
「10分で判断できれば、2,000円で観てあげます」
「もし、この日が天中殺でダメなら、○日にというアドバイスはいただけるのですか?」
「天中殺は2年間続くので、翌日とかいうスタンスではムリです」
…天中殺は、12年に1度のペースで2年間も続くのだそう。
「では、ムリですね…」
ですが、おもしろいことに、開業時に幸運だった私が手続きをすれば、幸運は依頼人にも影響するのだそうです。
なんだかよくわかりませんが、天中殺でも緩和するということなのでしょうか。。。
ところで、ここへ来たのはこういう話をするためではなく…正直、ずっとホメ殺し状態でとても居心地が悪い…
あ!そういえば…
ちょっと意地悪なことを思い出しました。
「領収書を切ってくれる占い師」にお目にかかったことがないという松尾貴史氏の話です(オカルトでっかち (朝日文庫))。
そこで…今回の鑑定に対して、領収書の発行をお願いしてみました。
すると、あっさり出してくれることになり、拍子抜け。
松尾貴史氏が「領収書を義務づける」 と書いていたのは、1999年の時点の話でしたから、20年の間に義務づけられたのかもしれません。
お店を出た後、何気なく領収書を見ると、
ああ…っ!!!
たしかに領収書ですが、発行元が何者かがわからない。
また、領収書は、一連No.0002、領収No.0001となっており、これまで領収書をもらったことがある人はいなさそう感じ。
しかも、「消費税額が0円」というのも引っかかる…
ま、遊びなので、どうでもいいですけど。
と思いつつ、あることが気になり、検索してみたら、やはり同じ考えの方がいるようで…
事務所について占ってもらった場合の占い費用は経費になるか
ネットで見る限り、税理士によって、いろいろと意見が分かれているようです。
うちの顧問税理士さんに聞いてみてもおもしろいかな、と思ったのですが、この時期にこんなくだらないことを聞いたら殺されるので自粛しますが。
参考
「占い」は信じるな/佐藤六龍
オカルトでっかち/松尾貴史
科学的とはどういう意味か/森博嗣
占いの謎/板橋作美
霊感術入門/橋本健
ツキの波/竹内一郎
占いの力/鈴木淳史
オカルト/森達也
あるニセ占い師の告白/ジョン・W・カルヴァー
テレビ霊能者を斬る/小池靖
星占いのしくみ/鏡リュウジ
占星学教本/流智明
高島易断を創った男/持田鋼一郎
霊道紀行/辛酸なめ子
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[ テーマ: 株式会社設立手続き ]
2019年1月11日13:43:00
毎年、年明け初日に会社を設立したいというご要望は多いのですが、今年は、「1」が3つ並ぶゾロ目の日、1月11日に集中しました。
しかも、その日は大安吉日でもあり、ゾロ目でなくても大安を希望される方が多いため、けっこうな数のご依頼をいただきました。
昨年末あたりから準備をすすめてきて、さきほど、オンライン申請で本日指定の会社設立登記をすべて申請することができました。
インターネットを利用したオンライン申請のため、もし、PCやシステムに不具合が生じたら、実際に管轄法務局に出向いて窓口申請に切り替える必要もあったので、無事に申請手続きができ、ホッとしています。
ちょっと余裕ができたので、昨年の同じ日のブログを見てみると…
なんと、昨年のこの日もゾロ目であるのは当然ですが、大安吉日で、しかも一粒万倍日でもあるラッキーな日だったようです。
ところで、今年2019年の今後のゾロ目の日は、
2月2日(土)設立不可
2月22日(金)赤口
3月3日(日)設立不可
4月4日(木)赤口
5月5日(日)設立不可
6月6日(木)友引
7月7日(日)設立不可
8月8日(木)友引
9月9日(月)赤口
10月10日(木)友引
11月1日(金)友引
11月11日(月)赤口
12月12日(木)友引
なお、土日、祝日、年末年始は設立登記の申請ができないため、設立することができません。
こうやって並べてみると、1月11日は大安ですが、その他の(会社を設立することができる平日の)ゾロ目の日は「赤口」と「友引」に集中していることがわかります。
「六曜」にそういう法則性があるのでしょうか。
ちなみに、「赤口」は、新規事開始、特に祝事は大凶と言われていますが、正午は吉とされています。
だから、たまに「正午」に登記を申請して欲しいなどという難易度が高すぎるご依頼をいただくこともあります。
設立したい日に設立します(ただし、土日祝日、年末年始は設立できません)。
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